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【秋になったら芋を煮る】山形県民が愛してやまない芋煮(いもに)の作り方 レシピ まとめ

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温かい食べ物は心も身体もホッとしますよね。肌寒い秋になってくるとお鍋やシチューなどが無性に食べたくなります。山形県の秋といえば「芋煮」。今回は山形県民が愛してやまない「芋煮」をご紹介していきます。

そもそも芋煮(いもに)とは?

「芋煮」は里芋を主役にこんにゃく、ねぎ、きのこ、ごぼう、肉などを入れた鍋料理で、山形県の郷土料理として親しまれています。

毎年秋になると河原で行われる「芋煮会」。芋煮会の時期になると山形のスーパーでは芋煮セットの販売や、大人数用の鍋やゴザのレンタルも行われるほどの一大イベントなんです!

山形の秋の風物詩にもなっている「日本一の芋煮会フェスティバル」には、県内外からたくさんの人が集まります。直径6mもの大鍋や大型重機・バックホーを使って芋煮を豪快に調理する様子に、来場客からは歓声が上がります。

芋煮の歴史

その発祥は諸説ありますが、山形県中山町が最上川舟運の終点だった1600年半ば、荷物が到着するまでの時間や舟を動かす風を待つ時間など、とにかく待ち時間が長かったのだとか。

船頭達が退屈しのぎに河原の松の枝に鍋をかけ、京都から運んできた棒鱈と中山町で収穫された里芋とを鍋に入れ煮て食べていたそうです。その後広く伝わり現在の「芋煮」の形になったとされています。

山形県民は秋になると芋煮を作りはじめる

里芋の収穫時期である10月初旬あたりになると作られる「芋煮」。今では秋になると県内各地域の河原で芋煮会が行われ、年間行事に欠かせないイベントとして家族や友人、職場の仲間や地域の人達と親睦を深め合う場となっています。山形の人たちにとって芋煮会は春のお花見と並ぶ恒例行事です。

醤油で作る芋煮が一般的

山形県の芋煮は、内陸風(最上・村山・置賜)と庄内風の二種類がありますが、醤油で味付けをする内陸風の芋煮が一般的とされています。また味付けによって具材が少し異なり、醤油ベースの内陸の芋煮は「牛肉」を、味噌ベースの庄内風では「豚肉」を使って作るのも特徴です。

芋煮を味噌で作るのは「庄内風」

芋煮が県内各地域に伝わっていく中で酒田で養豚が始められたことが庄内風芋煮が生まれたきっかけとなり、豚肉に合う味噌で味付けされる様になったとも言われています。醤油ベースのシンプルな具材とは異なりゴボウ・人参・ブナシメジ・サツマイモ・厚揚げなど、味噌に合う具材を入れて作ります。

実際に芋煮を作ってみた!

今回は醤油で味付けをする内陸風の芋煮を実際に作ってみました!
味付けのベースとなる醤油は山形県の丸十大屋から販売されている「味マルジュウ」がおすすめです!ダシ入り醤油なので、汁物の芋煮との相性はピッタリです!


作る際はご家庭にある1番大きな鍋で作ってみて下さいね。大きな鍋がなくても深さのあるフライパンでも代用出来ます。(今回の記事でも深いフライパンで代用しています)また、材料の量を調整すれば少量からでも簡単に作れますよ。

【内陸風】醤油ベース芋煮の作り方

材料と調味料はこちらを用意してください。1鍋だと約5人分になります↓

材料
  • 里芋:500g(剥き里芋でもOK)
  • こんにゃく:1枚
  • 長ねぎ:1本程度
  • しめじ:1パック
  • 舞茸:1パック
  • 牛バラ肉:300~500g
  • 水:およそ4カップ(芋が煮えるまでに蒸発した分は表記外で足し水して下さい)
調味料

★ 料理酒:大さじ2
★ 醤油:100~150cc
★ 砂糖:大さじ2~3
★ 粉末だし:大さじ3~4

作り方

1.里芋は皮を剥いてから水洗いをして、ぬめりを取ります。小粒のものはそのまま、大きなものは一口大の大きさに切っておきます。こんにゃくもサッと洗い、手で一口大にちぎっておいて下さい。


2.長ねぎは大きめに斜め切りに。 牛肉は食べやすいよう5cm幅くらいのささがきにしておきます。キノコ類も食べやすいサイズに裂いておきましょう。


3.里芋、こんにゃくを鍋に入れ、材料が隠れる程度の水を加えて里芋が柔らかくなるまで煮ます。


竹串がスッと刺されば中まで火が通ったサインです!

※里芋を煮るとぷくぷくと泡が出てきて吹きこぼれやすいので注意!
吹きこぼれそうになったら足し水をしましょう。


4.里芋が柔らかく煮えたら、牛肉とキノコを入れてアクを取りながら★の調味料でお好みに合わせ味を整えます。(※醤油と砂糖は少なめに入れておいてお好みで加減して下さいね)

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5.最後にねぎを加えて、一煮立ちしたら完成です。


完成です!

【庄内風】味噌ベース芋煮の作り方

今回は醤油ベースで芋煮を作ってみましたが、味噌ベースも美味しいです!レシピを紹介しますので機会があればぜひ作ってみてください!

材料
  • 里芋:500g
  • 豚肉:300~500g(豚バラだと油が出て美味しいのでおすすめです)
  • こんにゃく:1枚
  • しめじ:1パック
  • 厚揚げ:1枚
  • 人参:1本
  • 長ねぎ:1本
材料

★ 料理酒:100cc
★ 味噌:大さじ5~(※味を見ながら)
★ 粉末だし:大さじ3~4
★ 砂糖・醤油(隠し味):少々

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ポイントとして、醤油ベースでは牛肉を使いますが、味噌ベースには豚肉が合います! 人参や厚揚げを多めに入れるのも◎。

作り方

1.里芋は皮を剥いてから水洗いをして、ぬめりを取ります。小粒のものはそのまま、大きなものは一口大の大きさに切っておきましょう。こんにゃくもサッと洗い、手で一口大にちぎっておいて下さい。


2.厚揚げは一口大、人参は皮を剥き乱切りにします。長ねぎは大きめに斜めに切りに。しめじも食べやすいサイズに裂いておきましょう。


3.里芋、人参を鍋に入れ、材料が隠れる程度の水を加えて里芋が柔らかくなるまで煮ます。(※里芋を煮るとぷくぷくと泡が出てきて吹きこぼれやすいので注意!)


4.こんにゃく、しめじ、厚揚げを入れ、浸るくらいまで水を足して煮ます。

5.4が煮立ったら豚肉を入れ、アクを取ります。


6. ★の調味料でお好みに合わせ味を整えます。(味噌は酒や煮汁で事前に溶いておくと溶けやすくなりますよ)


7.長ねぎを入れ、さっと火が通れば完成です。

おすすめアレンジ

庄内風はさつまいもを入れても美味しいです。また、大人向けにするのであれば酒かすを溶いたものを入れると、体の芯から温まるのでおすすめです。

日常的に芋煮を食べる山形の人は、残った芋煮にカレーのルーとうどんを入れて「カレーうどん」にアレンジするんだそうです。

作り方のコツ・ポイント

里芋は煮るときに蓋をしてしまうと吹きこぼれやすくなるので、吹きこぼれない様に様子を見ながら煮込んでくださいね。

内陸風(醤油)で里芋を煮る時に里芋に少し醤油の色をつけたい場合は、里芋を煮込む時に少し醤油を入れておくと良いです。もちろん味付けの際は先に入れた醤油の分、味を見ながら醤油を加えて下さいね。

まとめ

今回は山形の郷土料理「芋煮」をご紹介して来ましたが、いかがだったでしょうか。みんなでわいわいお鍋を囲えば、心も身体も温まりそうですね。

私の個人的なおすすめは2日目の芋煮です。汁の染みた里芋がよりとろとろで柔らかくなって、一段と美味しく頂けます。もちろんご紹介したカレーうどんにアレンジしても美味しいので、芋煮を作るときは多めに作って2度楽しみましょう。

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あなたは醤油と味噌どちらで作りますか?是非、この秋山形の「芋煮」を作ってみてはいかがでしょうか。

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ABOUT ME
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埼玉県出身。2匹の猫と旦那さんの4人(?)暮らし。趣味はゲームと動画編集。旅行をきっかけに、山形県の魅力にハマってしまいました。女性目線から見た山形の魅力をお伝えしていきます。